教育・研修体制について

 社会福祉法人せたがや樫の木会では職員研修実施要項を制定しており、要項に基づいた職員研修を実施しています。研修を通して職員の資質向上を図り、利用者に心豊かな生活の場を提供するとともに、職員一人ひとりが力を発揮し、やりがいのある働きやすい職場づくりを促進し、本会理念の実現をめざしています。


Ⅰ.研修の目的

 1.人材育成方針

  ・法人が定める人材育成の方針です。

   ①対人援助に関わるものとしてふさわしい豊かな人間性を育てる

   ②専門職として必要な資質・能力を身につける 

   ③社会福祉事業を担う組織人として幅広い視野を持ち自己啓発に努める

 

 2.求められる職員像

  ・法人のミッションを基に、管理職・主任職・支援員・相談員・事務員の

   役職・職種に分けた職員像を設定しています。

Ⅱ.研修体系

1.研修体系

 ・OFF-JT、OJT、SDSの3つに分けられます。

  OFF-JTに関しては、組織性科目、専門性科目の2つに分けて考えます。

  専門性

   ・専門知識、スキル

   ・福祉サービスの基本理念

  組織性

   ・チームワーク

   ・リーダーシップ

   ・コミュニケーション

   ・問題解決・能力開発

 

Ⅲ.研修の内容

1.OFF-JT(オフ・ザ・ジョブ・トレーニング:職務を離れての研修)

 ・法人セミナー

 ・実践報告会

 ・階層別研修

 ・新人職員研修

 ・現場研修

 ・外部研修などがあります

 

2.OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング:職務を通じての研修)

 ・日々の支援や業務の中での引継ぎ、グループミーティングやケース検討などの話し合い。

  また、新人職員に対しては、各事業所にOJT担当者を配置し育成に当たります。

 

3.SDS(セルプ・ディベロップメント・システム:自己啓発援助制度)

 ・個人が必要とする知識や技能を自主的に学ぶことを支援します。

  自主勉強会支援、資格取得支援、休日・夜間の研修案内などがあります。 


法人セミナー

 

毎年研修委員会が企画し、外部から講師をお招きセミナーを開催します。

 法人内全職員を対象とし、超過勤務扱いとして、勤務終了後の18時~20時にセミナーを行っています。 

  令和元年度のセミナーでは、又村あおい氏をお招きし、「知的・発達障害のある人の暮らしを支える各種の障害福祉制度について」学びました。

 令和元年11月には、法人内の権利擁護委員会が主催をし、野澤和弘氏をお招きし、「権利擁護・虐待防止セミナー」を開催しました。

 令和2年度はコロナ禍での開催という事で、ZOOMでの開催となりました。「世田谷区地域包括ケアシステムと地域包括ケアの地区展開を知ろう」というテーマで、世田谷区の社会資源の一つである地域包括ケアシステムについて学びました。

 令和3年度も引き続き、ZOOMでの開催となりましたが、和泉短期大学教授 鈴木敏彦先生をお招きし「不適切養育から成人になった時の生きづらさを考える」というテーマで、マルトリートメントとアタッチメントについて学びました。


実践報告会「支援の花を咲かせよう」

 2016年から毎年、法人内事業所の日々行っている支援を振り返り、考察し、言葉にして発表する機会を法人として実施しています。発表を行い、気付きを得ることで、何のために仕事をしているのか、どんな職員になりたいかということを考えることができます。

 発表を聞くことで参加者は、職員のステージによる違う考え方、見方を得ることができ、自分の支援に置き換え実践し、支援のヒントを得て支援力の向上が図れます。

 また、発表はチームで行います。日々の実践もそうですが、私たちが実践している支援はチームで行っています。チームとして実践報告を作り上げる中で、お互いを理解し、尊重し、励ましあい、目標を達成する機会としています。

 法人内事業所で取り組んでいる支援をエントリーシートにまとめて提出し、委員会の選考を経て、実践報告会で発表を行います。

 委員会は発表の記録として抄録を作成します。